ワクワクを感じ、脳を育め!高校生の質問に答えてみた。Part.03
※
・目標を達成したい人
・目標が定まらない人
少し長いですが、必ず最後まで読んでください。(あなたのことを思って書いてます。)
こんにちは。
昨日は仲間と夜中に「伝えること」について4時間くらい語り明かしました。
「完全にオタクだな。」と思います。笑
「伝えること」は結構奥が深く、しかも大切だなと思って生きているんですが、伝える時に極めて重要なのが「聞くこと」だと思ってます。相手の脳を理解して話す。だから「聞く」→「伝える」の順番で会話するだけで圧倒的に伝えるのが簡単になります。
じゃんけんで例えると
自分「何出すの?」
相手「グー。」
自分「オッケー。じゃあいくよ。じゃんけんホイ。」
(相手「グー」 自分「チョキ」)
相手「やったー!」
みたいな感じ。(例えわかりづらいな。笑)
要は最初に相手が何を考えているのか、何に興味があるのかを理解することで、相手がどんなことを求めているかがわかります。それに応える形で話すことで、圧倒的に「伝えること」のハードルが下がります。
よかったら試してみて。
あなたは黙って人の話を聞けますか?
Googleの天才プログラマーが開発したマインドフルネス研修「サーチ・インサイド・ユアセルフ=SIY」の中で実施されているワークがあります。
そのワークでやることは対面した相手の話を「黙って3分間聞く」。ただこれだけ。
このワークを取組むことで、いかに普段の会話で人の話を途中で遮ったり、相手が話し終わっていないのに「わかる!」って決めつけちゃったり、自分の解釈の範囲で相手の話を捉えているかがわかります。
Googleに集まった優秀な人材たちでさえ、人の話をしっかり聞くことは難しいと感じているんですね。
聞くことでコミュニケーションが円滑になり、理解力が高まる。理解しあっているからこそ伝え合うことがイージーになる。そんな感じです。
地味なワークですが得られるものは多いですね。サンキューGoogle!
今日の質問。「好奇心や探究心はどのように高めるか?」
ということで、今日の本題です。
※もう一度言いますが
・目標を達成したい人
・目標が定まらない人
必ず最後まで読んでください。
シンプルに「素敵な質問だな。」と思いました。笑
好奇心や探究心は脳の記憶定着を助けてくれるんです。
新しいものごとの記憶を形成する際、脳では新しい神経回路が形成されていきます。
この神経回路の形成(記憶すること)に好奇心、探究心がとても役に立ちます。
参考文献
https://www.cognifit.com/brain-plasticity-and-cognition 重要
http://www.qlifepro.com/news/20191206/reward-related-behaviors.html 研究記事
http://www.pain-medres.info/chronic-pain/neuroplasticity.html 参考動画
好奇心、探求心を感じている時に脳内ではドーパミン(DA)が分泌されます。このDAは新しい神経回路を形成することを促してくれます。興味があること、面白いと感じることって、記憶しやすいですよね。これはDAのおかげ。(もちろん他の要素も関連してくるのでDAだけが重要なわけじゃない。)
だから好奇心や探究心をしっかりと感じられることで、新しいこと、新しい運動などを記憶定着させる際に、それを加速してくれます。
つまり何事も「やらされてやる。」よりも「やりたいからやる。」です。
でもどうしたら好奇心や探究心を持って物事に取り組めるのか?
どうしたら「やらなければならないこと。」に好奇心・探究心を抱けるか?
これを理解するために脳が持つ記憶の仕組みを理解していきましょう。
神経可塑性=「Neuro plasticity」
これは、脳の神経細胞は変化する、という脳の基本構造です。
ちなみにこの「神経可塑性」を理解している学生は、そうでない学生比べて成績が伸びるというとても有名な研究があります。
参考文献
https://www.nature.com/articles/nature10514#citeas 研究論文https://www.afpbb.com/articles/-/2836267 日本語要約
つまり僕たちの脳は絶えず変化している。性格や記憶や運動機能は緩やかに変化し続ける。脳はある程度「オーダーメイド」できる。そしてこの脳の変化を強く後押しいてくれるのが、DAなのです。(めっちゃ面白くない?笑)
だから楽しむことってとても大切なんです。
好奇心、探究心が記憶定着を促してくれることはこれで理解いただけたと思うのですが
「じゃあどうやったら好奇心や探究心を高められるのか?」っていうのが今日の本題。
まず大切なことは、あなたの脳が好奇心や探究心を感じることをあなた自身が理解しているかどうかです。
例えば花を見ることが好きな人がいるとします。でも「自分は花が好きだなあ。」ということを自覚していない、みたいなことが脳ではよく起こります。
自覚していないと道端に花が咲いていても気づかない。
要は好奇心・探究心を感じる神経回路が反応しない。反応しないとその神経回路は衰えていきます。使わない筋肉って失われますよね。それと一緒。
日々、好奇心・探究心を感じているとそれを感じ取る神経回路が育つのですが、これを感じていないと好奇心・探究心を感じ取れない脳が育ちます。(これが神経可塑性)
だから自分が何に興味があって、何を好きだと思うのかを理解すること。そしてそれを日常の中でスルーせずにしっかりと味わうこと。これを繰り返すことで、好奇心・探究心を感じやすい脳が育まれます。(これも神経可塑性)
あなたは「ちゃんと楽しいこと・ワクワクすることを味わってますか?」
とはいえ「やらなきゃいけないことに好奇心なんて感じないんだけど。」って思う人もいると思います。
特に高校生だと日々の課題とかキツイ練習がそれに当たるのかな?
そんな時に考えて欲しいのはこの課題を、なぜ「やらなきゃいけない。」とあなた自身が認識しているかです。基本的に課題はやらなくても死なないです。でも「やらなきゃいけない。」と思っているってことはやったほうが良い理由をあなたが持っているからです。
言い換えると
「やらなきゃいけないこと」→「あなたの未来にとってやった方が良さそうなこと」→「あなたのより良い未来のためにやっておきたいこと」
つまり自分の将来のために「やりたい」からこそ、「やらなきゃいけない」と認識しているとも言えるんです。「やらなきゃいけない」は「やりたい」と表裏一体の場合が多い。
しかしながら脳は未来の大きな報酬よりも、目の前のすぐに手に入る報酬に手を伸ばしやすくなっています。「日々課題に取り組んで理想の大学に合格する、辛い練習を繰り返して全国大会で活躍する。」よりも「YouTubeみたい。お菓子食べたい。寝たい。」に脳はまんまと誘惑されます。笑
だから、未来の報酬(理想の未来)をしっかりと感じてください。しっかりとイメージしてください。その未来を手に入れなければ絶対に嫌だと思うこと、情熱を燃やせることを見つけてください。そしてそれを達成している自分と、達成しない自分を想像して比較してください。毎日。
毎日イメージすることで、そのイメージする神経回路、その時に感じるであろう感情を感じる神経回路が育ちます。(これが神経可塑性)
その感情をしっかり味わいながら日々の課題に取組む。こうして好奇心・探究心を高めていくことができます。
めっちゃ地道に感じるかもしれないですが、地道なことは脳は面倒くさいと感じます。面倒くさいと感じるから多くの人は遠ざけます。だからあなたは、あなたにとって大切な未来を実現するための毎日の繰返しを遠ざけないでください。その繰返しこそがより良い未来につながっていることを理解してください。どんな才能も使わなければ、失われます。逆にどんな能力も開発可能です。
つまり人生の方向性、あなたの脳の形を決めるのは日々のあなたの選択です。
好奇心や探究心を日々感じて、最高に粘り強く、最高にご機嫌な脳を育んでいきましょう!
ちなみに、僕は文章書くの苦手です。だから書く前はいつも「めんどくさいなー。」って思います。笑 でも書かない未来と、書くことで起こる未来を比較したら、僕にとって欲しい未来は「書くことで起こる未来」です。僕ももがきながら、そしてそんな日々の些細な前進を味わいながら、昨日よりも今日0.5歩でいいから前に進もうって思ってます。みんなと一緒です。
きっとみんなの家族も、先生たちも、金メダリストも、有名なアーティストも、天才のように見える経営者のそうです。(なぜならみんなホモ=サピエンス。脳の基本構造は同じだから!)
あなたの毎日が好奇心と探究心で溢れることを願ってます!そしてあなたの最高の未来が少しでも実現に近づくことを願ってます!健闘を祈る!
今日のまとめ。
・あなたが好奇心・探究心を感じることを理解する。(紙に書き出してみて、毎日目につくとろに掲げてみてください。)=好奇心・探究心を感じる脳を育む。
・やらなきゃいけないことに好奇心を抱くには、やらなきゃいけないと思っている理由を考える。それはきっとあなたが欲しい未来に繋がってる。その未来をイメージし、その時に感じるであろう感情を日々感じる。=好奇心・探究心を感じるポイントを理解する。
・あなたが欲しい未来に繋がっていないなら勇気を持って「やらない」選択を取る。そしてあなたが本当に欲しい未来を探してみよう。=自分の好奇心・探究心を守る。