「あなたの心配事の97%は無駄」という超ポジティブな話し。

Brain Psychology

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人間の心配事の97%が実際には起こらないという事実について解説します。

このことは、米・シンシナティ大学のロバート・リーヒ博士の研究で以下のように説明されています。
研究では被験者に日々の心配事と、その心配事が実際に起こったかどうかを記録した。その結果、

1.心配性の人が抱いた不安の85%は実際には起きず、最終的には良い結果に終わった。
2.不安が現実になった場合でも、79%の人は自分の力で解決することができた。

というわけで、最終的に心配事が解決できずに終わるケースは、全体の約3%ぐらいしかないということ。つまり、心配事の97%は実際は起こらないということ。笑「え…ほぼ100%笑」その通り。ですからあなたが慎重な方で仮に1日の大半を未来の不安や、過去の後悔を払拭するためにあれこれ対策をしたり、とりとめのない考え事に時間を費やしているとしたら、ほとんどが必要ないということ。その心配はほとんど空想で終わるんです。この事実を知るだけでも、少し前向きになれますね。笑
もちろんすべてが無駄な心配というわけではありませんが、必要のない心配事やそれに伴うストレスは非常に多い。つまり、ネガティブな考え事や、心配事に時間を費やすのではなく、もっと、今この瞬間を楽しんだり、より良い未来を実現するための行動に時間を費やして大丈夫ってことなんです。

昔から「取り越し苦労」という言葉があります。取り越し苦労とは、どうなるのか自分ではわからない将来のことをあれこれ考えて無駄な心配をすること。こんなことわざがあるように、人間は脳は大昔から変わらないんですね。笑

それを裏付ける理由としては、皆さんご存知の通り、人間はもともと野生動物でした。毎日狩りをし、今日生きるのがやっと。夜も他の動物に襲われる恐れがあったり、解決の策のない疫病に襲われたりと、生存するためにあれこれ心配しながら生きていました。つまり、楽観的すぎては生存できなかった。それが本能として刻まれています。もちろん、その時代から脳の構造は大きく変わっていません。ですが、今の時代、基本的に食べることには困らないし、ライオンに襲われこともありません。それなのに脳のスペックはそのまま。社会はアップデートされて便利になり、安全に暮らせるようになっているにも関わらず、脳はアップデートされていないんです。

現代に置き換えてると、たしかに仕事においても、ミスをして取り返しのつかないくらいの問題になることってそうそう起こらないですよね。ミスしてもなんだかんだ解決できることがほとんど。

昔私が、居酒屋でバイトしていた時の話です。ある日私は、席に置かれていたお客さんの上着に、生ビールをグラスごとぶっかけてしまった事がありました。笑 そのお客さんはたまたまお手洗いに行っている最中でした。当時学生だった私はめちゃくちゃ焦って、席におられたお連れさんに猛烈に謝罪しました。そのお連れさんは「うわ〜こいつ怒ったら怖いで〜。トイレ行ってるし帰ってきても知らん顔しときい」と言われ、バレたらキレられて殴られるんじゃないかとさらに焦る。笑 言われたように、知らないふりを出来るもんならしたいとつよく思いました。笑さすがにそれはできないと、ブチギレされることを覚悟で、トイレから戻られたお客さんに必死の謝罪。すると意外にも「帰ったら洗うわ〜」って。拍子抜けなぐらい何も起こらずに事なきを得ました。

この件はさすがにラッキーだと思いますが、あなたにも過去に、不幸中の幸いと言えるようなことがあったんではないでしょうか。

たしかに、心配してあれこれ準備するからこそ、問題が起こることを防げるという面はあります。
しかし、起こる可能性が低い心配事に対してあれこれ準備するのは大変ですし、しかもその準備と、その心配に頭を悩ませた時間のほとんどが必要ないとなると話は違いますよね。

それゆえ無用な心配はせずに、ある意味楽観的に生きた方が得なのです。

ついつい、悩み事や心配事に悩まされたり、そのことを考えると落ち込んでしまうというのは人間の本能です。ネガティブだからと自己否定せずに、人間だから仕方ないと割り切ることが楽に生きるコツと言えます。

今日は、「あなたの心配事の97%は無駄」という超ポジティブな話しということで、この事実を知るだけで、心持ち楽に生きれる知識についてご紹介しました。
とは言え、実際に人生を好転させてくれるのは、より良い人生に向かうための具体的な行動です。行動したほうがいいとわかっていてもなかなか手に付かない、心配事が多くて集中できない事が多いことも事実。

そこで次回は、「〇〇だけがあなたの脳を癒す!心配事、課題解決のための超絶テクニック」という内容でお届けします。お楽しみに。

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