やりたいことがわからない人のための、やりたいことの見つけ方。
本日はやりたいことがわからない人のための、やりたいことの見つけ方についてのお話をします。
「何かに挑戦したいけど、自分が何がしたいかわからない」そんな声をよく耳にします。
結論からお伝えすると、それは「自分がわくわく」することが何かを認識できていないから。当然のように聞こえますが、認識できていない人がほとんど。今日はその見つけ方まで解説します。
自分に対する理解度はたった10%〜15%
心理学の研究では、本当の自分を理解していればしているほど、成功しやすいし、幸せになるということが明らかになっています。自分が何を望んでいるのかを自分自身で理解できている方が、正しい意思決定をできるということです。しかしながら、自己省察(自己を省みること)を研究している組織心理学の研究者ターシャ・ユーリック氏の研究によると、95%の人たちは自分のことを理解していると考えているけれど、実際の自分に対する理解度は10%から15%の間にすぎないということが分かっています。ヒトはみんな自分のことを全然わかってない。笑
そこでまずはニューメキシコ大学の研究で実際に使用された「価値観リスト」という自分の価値観を再認識するためのテストを紹介します。メンタリストのダイゴさんが動画で紹介されていたものなんですが、これがとても優れもの。およそ80個の価値観リストの中から、自分にとって大切な価値観を選ぶだけ。自ずと自分の好奇心を感じる価値観を認識することができます。わかりやすく言うと自分が何を望んでいるかがわかるということです。ダイゴさんありがとうございます!
価値観リストはこちら
https://ch.nicovideo.jp/mentalist/blomaga/ar1819322?ref=pc_watch_description
このリストを下記の順でチェックしていきます。
⑴自分にとってとても大切な価値観に☆、少し大切な価値観に○、大切ではない価値観に×をつける。
⑵☆をつけた価値観をノートに書き出す。
⑶ノートに書き出した☆の中でも、より大切な価値観を10個にしぼる。
⑷10個にしぼった価値観を大切な順番に1~10番目まで並べる。 以上
1〜10番目までの価値観をみて自分の目指したい方向が見えるはずです。
詳しく確認したい方はダイゴさんの動画をぜひチェックしてみてください。
このテストを行う事で、自分にとって大切な価値観が明確になります。ちなみに私自身も試しましたが、結構びっくりする結果になりました。これまで自分が大切だと認識していたことは自分の中の常識(固定観念)でしかなく、自分がわくわくすることとは全く別物でした。(私の場合、自分が認識している以上に性欲が強いことがわかりました。笑)
人はわくわくしたり興味が湧くことは、継続しようとしなくても行動が続きます。そんなこと分かっちゃいるがそれが認識できていない。先ほどもお伝えしましたが、95%の人たちは自分のことを理解していると考えているけれど、実際の自分に対する理解度は10%から15%の間にすぎないんです。やばいくらいの過信ですね。笑
「モチベーション」=「動機」には大きく2種類あります。
⑴外発的動機=自分以外の外部からの影響で起こるモチベーション→締め切りや義務感、世間の価値観などの、外的なプレッシャーからくるもの。例)ダイエット、宿題等
⑵内発的動機=自分の内面から湧き出るモチベーション→自ら能動的に取り組めるもの。例)遊び、やりたい仕事等
外発的動機によって行動しているときは、アドレナリンが強く作用します。アドレナリンが分泌されるとコルチゾールというストレスホルモンが分泌されます。コルチゾールは脳にストレスを認識させる作用があります。すなわち防御反応です。過度に負担がかからないように脳が知らせてくれています。仕事から帰ってくると「ふ〜」ってなる時がまさにこの状態。ですので、アドレナリンが作用している行動は、その後にストレスがやってくることを脳が理解しているため続かない。これが三日坊主の正体です。その反面、内発的動機によって起こる行動はドーパミンが作用しています。ドーパミンはヒトがわくわくしたり、何かに興味を示した時に分泌されます。そしてその興味を示した対象を、「楽しい!」とか「気持ちい!」と認識してた時、βエンドルフィンが分泌されています。この状態が続くと、「わくわく」と「楽しい」が連鎖して「夢中」の状態になるとされています。どんな時にドーパミンが出るのか、どんな時に夢中になるのかを改めて認識するために、先ほどの価値観テストは有効です。
このように、自分自身を省みることは一般的に自己省察や自己分析と言れます。先ほど紹介した、メンタリストのダイゴさんはもちろん、SHOWROOM株式会社代表の前田裕二さん、元メジャーリーガーのイチローさんなどもこの重要性について説明してくれているので参考にしてみてください。
【神回確定】自分を知る6つの質問と価値観リスト~ニューメキシコ大学研究から
これからは「1億総自己分析時代」になる
-『メモの魔力』前田裕二×『絶対内定』熊谷智宏×編集者 箕輪厚介
かつて私自身も自分自身を理解できていないことを強く実感する体験をしました。私は4年前に、勤めていた銀行を辞め独立しました。当時の私の強いモチベーションは、クライアントとのコミュニケーションを通してヒトの心理を追求することへの期待感でした。その期待感への好奇心が続いていた頃は事業も順調に伸び、独立して4ヶ月目でフリーランスの営業組織を統括する立場になりました。ですがその1年半後から思うように売る上げが立たなくなっていきました。当時を振り返ると自分が楽しいと認識していた人とのコミュニケーションが、組織の中で求められる売上をただ上げ続けるためのセールスコミュニケーションに変わってしまっていました。やらなければならないという責任感と義務感で動いた結果、耐えきれなくなり、その後、家に引きこもるような状態になりました。
今となってはいい経験ですが、まさに内発的動機と、外発的動機の違いを感じる強烈な体験でした…笑
そのストレスはあなたにとって本当に必要なのかか?
確かに世の中には、「やらなければならないこと」や「受けとるべきストレス」も存在しています。
しかしそれが、自分の大切な価値観に沿ったものなのか、それとも誰かや世間からの影響でやらされていると感じているだけのものなのか。この違いを自分自身で認識することがとても大切です。この機会に見直してみてください。
今までよりも「自分のために生きる」きっかけに。
「95%の人たちは自分のことを理解していると考えているけれど、実際の自分に対する理解度は10%から15%の間にすぎない。」
まずは自らの価値観を認識し、内側から湧いてくる好奇心や未来への期待感に沿って日々過ごせているかをチェックしてみてください。きっと新たな自分を発見できるはずです。ではまた!
※このブログでは実生活に役立つ、脳科学、心理学に関する知識やテクニックを公開していきます。
Twitterでは「役立つ一言」公開してます。個別のお問い合わせはTwitterのDMよりどうぞ。